Fujiブログ
もと産経新聞東京本社記者、風爺サンのひとり言。 喜寿を過ぎてなお、翻弄され続ける激動の時代を、 ときに鋭くときに斜めから読み解く、 時代への最後っ屁。
プロフィール

Author:風爺(ふうじい) こと 藤本幸正
1931年 1月11日、京都府福知山市生まれ。
サンケイ東京本社、電波技師、科学・社会・経済部記者。この間、科学技術庁・日本学術会議・兜町(証券)・日銀(金融)・電力(エネルギー)の各記者クラブを歴任。とくに科学、経済の分野に詳しい。

長男であった為新聞社を辞め、福知山へ帰って家業の材木商を継ぐ。
現在は不動産・建築の仕事を主に手がける。

有限会社フジエステート 代表取締役 として社業の傍ら、
地域情報誌 Fujiメモ 編集長 として激変する社会にメスを入れる。

<資格>
国土交通大臣 登録証明事業 不動産コンサルティング技能登録 登録番号(4)第11号・宅地建物取引主任者・増改築相談員資格者等。



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内部告発が急増、なぜ???
内部告発が急増、なぜ???

10前まで、日本社会で内部告発はなかった。

ところが、講談社発行のCOURRIER JAPON 8月号によると、

「政府は、雇用主が内部告発した従業員を罰せない法律を制定。
2年前に発効している。」
 
という。

また、大企業のなかには、企業内に特別な回線を用意し、
「匿名で問題を指摘できる仕組みをつくったところもある」 という。

日本社会では
「勤め先に忠誠を貫くことが最高の美徳」 と思われていたのが、
1990年代にはいると、不景気が長く続き、失業者が増え、賃金も下がった。

そこで、働く会社への忠誠心よりも、人命にかかるような不祥事を、
会社の悪事を暴露する事件が年に数件おこった。


まず、2000年に三菱自動車の従業員が、ブレーキの欠陥や液漏れを内部告発。
経営幹部数名が逮捕された。

昨年7月には、北海道苫小牧市の食肉加工会社ミーとホープが、
豚肉・羊肉・鶏肉を混ぜた製品を牛肉ミンチとして販売しているのを、
元常務の赤羽さん(72歳)が内部告発した。

赤羽さんは、
「偽装の事実を10年以上も前から知っていた。
 顧客への罪悪感と会社への忠誠心との葛藤の末。」
まず、監督官庁に訴えたが、とりあわなかったので、やむをえず新聞社に通報した。

日本のメディアで内部告発への関心が高まっていることに気づき、
別の従業員が内部告発して、自分が罪に問われる可能性があると考えたらしい。

集団志向の社会で内部告発すると、
周囲から浮いた行動をする個人には冷ややかなまなざしが向けられ、
赤羽さんは、うつ病となり精神科に通っている。


オーストラリア産の冷凍肉を国産と書かれた箱に詰めているのを知った、
神戸西宮の水谷さん(冷蔵倉庫経営)が、雪印食品に事実を質(ただ)すと、
「黙れ」 と命じられ、新聞社に通報したという。

この水谷さんも、倒産寸前に追い込まれたが、
地元テレビの放送で寄付金が集まり、
いまでは内部告発を賞賛する漫画にも登場してヒーローになっている。

この雪印の不祥事が明るみに出てから、
内部告発は花盛り。


人命にかかわる不祥事が内部告発で明るみに…。
なぜ、いま、
と驚くことが多いこの頃です。

                                           (平成20年9月30日 記)

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済


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